2017年の桜は東京では予想よりも3日早く咲き始めました。
その後は、あまりお天気の日が続かず「花冷え」「花の雨」「花曇り」といったところです。
それでは、これまでの「桜」の名句を鑑賞してみたいと思います。
どなたでもご存知の有名な句が多いですね。
●「花」を詠んだ名句
さまざまなこと思ひ出す桜かな 芭蕉
泣に来て花に隠るゝ思ひかな 蕪村
夕ざくらけふも昔に成にけり 一茶
ちるさくら海あをければ海へちる 高屋窓秋
まさをなる空よりしだれざくらかな 富安風生
花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ 杉田久女
山又山山桜又山桜 阿波野青畝
ざらざらと櫛にありけり花ぼこり 阿部みどり女
夜桜やうらわかき月本郷に 石田波郷
したたかに水をうちたる夕ざくら 久保田万太郎
夕桜あの家この家に琴鳴りて 中村草田男
花あれば西行の日とおもふべし 角川源義
なぜここにゐるがふしぎな花筵 能村登四郎