
【印象が良くなる結びの一言】
まず手紙の書き方の基本ですが、冒頭語と結語、前文と末文はパターン化されています。既成の例文や慣用句を上手く使いましょう。
一番多く日常使われている冒頭語と結語を上げてみましょう。
拝啓 ⇒ 敬具。敬白。拝具
謹啓 ⇒ 謹言。謹白。
前略 ⇒ 草々。早々。
これらはまさしくルールとなっていますから上手く利用しましょう。
冒頭語の次に前文の挨拶として季語を使った時候の挨拶が書かれます。これは四季の移ろいの美しい日本独特の手紙の書き方です。俳句の季語などはまさしく時候の挨拶にぴったりですね。上手く活用しましょう。この後に安否を気遣う言葉を書くことが多いようです。
そして、肝心な内容が書かれた主文がきます。是は、その方の好きな書き方で要件が的確に伝わるように書きましょう。
最後に末文がきます。末文には結びの言葉があり、その最後に結語がきます。
これは、手紙を出す相手のことも考えながら、喜ぶ顔が見たいのか、返事を御待するのか、などの用途に合わせて、的確に結びましょう。ここで一言、相手を思いやる気持ちが言葉に表れているかどうかで印象が違ってきます。
今年などは健康に気遣う言葉が好まれますね。いくつか挙げてみましょう。
・ご自愛ください
・お体を大事になさってください
・どうかお元気で
・温かくしてお過ごしください
・風邪にご用心ください
また、文末には「~しますように」と締めくくると、文章全体の印象がよくなります。
・たくさんの幸せが舞い込みますように。
・素敵な一年になりますように。
など、なにげなく相手の幸せを願うようなおまじないのように締めると、自分にもおまじないがかかって来るような気持ちになりますね。
現代では手紙を書く機会が随分少なくなり、ルール化した例文や慣用句などが、解り辛く難しいと考えられがちですが、ビジネスやSNSなどあらゆる場面で自由に便利に使ってみて下さい。
2021年は新たにマナー講師をされている古川弘恵さんに会報の時候の挨拶コーナーを担当して頂きました。一年間宜しくお願い致します。
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