2017今月の草花

2月  紅梅

つぶらにも綻ぶ梅の紅潤む

 

【白詰草】

白詰草と聞くと解らない方も多いかと思いますが、クローバーといえば、どなたにも解るのではないかと思います。
白詰草は、牧草や芝草に利用され緑化に適しています。ふつう、葉は3枚ですが、時に4~6枚の小葉をつけることもあり「四つ葉のクローバー」は幸せを呼ぶと言われ親しまれています。
では、どうして四つ葉のクローバーは幸せを呼んでくれるのでしょうか?さまざまな説があるらしいのですが、白詰草が白くて丸い花を咲かせるのが春です。暦の上では夏にも見られますが、逆に関東地方では2月の早春になればすぐに見かけるようになります。
そんな、白詰草は日本には江戸時代のころからあるようなのです。以外に古いですよね。割と最近になって西洋から来たかと思いましたが違うのですね。もとから日本にあった在来種ではないのです。
漢字では「白詰草」と書きます。これは、江戸時代にオランダから献上されたガラス製品の包装に、ガラスを守る緩衝材として乾燥させたクローバーの花が詰められていたので、「詰め草」と呼ばれるようになりました。そして、白詰草は、それが発芽して日本に定着した帰化植物といわれています。ドライフラワーに丸い白詰草のような花を良く見かけますよね。あんな感じで硝子の器に詰められていたのでしょう。そう考えると葉っぱが四つ葉だと幸運を呼ぶと言われているのは、キリスト教の十字架からきているのだという説に納得します。他にアメリカでは、四つ葉の花言葉はと言うと「Be mine(わたしのものになって)」。とされていて1枚1枚に意味があり、「名声」「富」「満ち足りた愛」に「素晴らしい健康」が加わり、4枚そろって「真実の愛」を表すとされています。
日本ではというと、三つ葉は「希望」「信仰」「愛情」を示し、四つ葉のクローバーは、もう1枚の葉で「幸福」を示すといわれているようです。
三つ葉のクローバーよりもさらに四つ葉は、もっと幸せになれる強い力があると信じられていたのですね。
四つ葉のクローバーは世界中のどこでも愛されています。どんな草原にもあれた空地でも土手や道端でも確かに早春になると可愛らしい三つ葉のなかに四つ葉が混じり根を這わせどんどんひろがって白い丸い花を咲かせている姿を良く見かけます。日本では草の冠りと言えばこの白詰草ですね。
西洋では月桂樹の葉の付いた枝をリング状に編んだ冠が月桂冠と言われ、ギリシア神話のアポローンの霊木として崇められていました。日本ではお酒の名前ですが、そしてまた、オリンピックの冠は平和のシンボルのオリーブの木の葉で作られています。
こうしてみると白詰草を冠に編んで遊ぶのは日本人特有のことなのかも知れません。力強い幸運を誰もが掴みたい。そんな願いが「白詰草の冠」にはこめられていて、だれでもが親しみ願う四つ葉の幸福伝説となって今に伝わっているに違いありません。