さよならだけが人生さ

【さよならだけが人生さ】
おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
2月は別れの季節ですね。
立春は迎えたものの
春とは暦の上だけで
まだまだ寒い日が続きます。
それでもけなげに咲く紅白の梅の花は
どこかでだれかが別れを惜しみ
励ましてくれているようですね。


そんな別れの季節にふと思い出すフレーズ
「さよならだけが人生さ」
卒業や転勤など人生の節目にどこからか
脳裏に浮かぶ言葉です。
「さよならだけが人生さ」
これは実は井伏鱒二の漢詩訳で有名になった言葉なのです。
そうだったのか!
どうりで聞いたことある切ない別れの言葉です。
晩唐の詩人の于武陵(うぶりょう)の漢詩「歓酒」(かんしゅ)を
井伏鱒二が訳した一文なのですね。
原文は
君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生別離足
という漢詩ですから漢字だけで日本人には
解りづらいですね。
これを井伏鱒二は日本語で
このさかづきを受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
はなにあらしのたとへもあるぞ
さよならだけが人生だ
こう訳されたのです。
最後の二行がまさに素晴らしく
ことに終わりのフレーズが有名になったのです。
出会いと別れのほろ苦さを
友との酒を酌み交わすことで
しみじみと感じているのでしょうか?
井伏鱒二と言えば「山椒魚」や「黒い雨」
で有名ですが
「さよならだけが人生さ」
このフレーズを日本に紹介されたのも
井伏鱒二だったんですね。
まさに人生には別れが付きもの
春に向けて
新たな門出を迎えるために
この花も嵐も乗り越えて
切ない別れの涙を胸に
また新たな人生の旅の始まりですね。
「さよならだけが人生さ」
日々繰り返される別れと出会いに
素敵な言葉で
彼方だけの記憶にとどめておくために
また、多くの人に想いを伝えるために
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