2017今月の草花

7月  鈴蘭

鈴蘭の影朝風の音がする

 

【五色の短冊】

七月には七夕まつりがあります。7月7日が一般的ですが、地方によっては新旧の暦のずれや夏休みに合わせて、今でも8月に七夕祭りを行う所も多いようですね。
この七夕祭りは、織姫様と彦星様の天川をめぐるロマンスの伝説ですが、案外と知らない事が多いです。
例えば、この七夕祭りには、何故、笹竹に願い事を書いて飾るのでしょうか?案外と忘れてしまっていませんか。
笹竹は生命力が強く、真っ直ぐに伸びるところから、願い事を天に届けてくれると信じられていたからなのです。
そして、五色の短冊は、お裁縫やお習字が上達しますようにとの願いを書くものでした。
他にも、さまざまな飾りがありますが、吹き流しは織姫の機織りの糸に見立てられて機織りが上達することを願うものとされ、紙衣は、紙で着物の形を作り、着物に不自由しないようにと飾られていたようです。
そして、やはり七夕飾りに欠かせないものは五色の短冊です。この五色というのは、もとは宮廷のお祀りだった頃に五色の糸を結び飾っていたところからきていると言われます。それぞれの色には意味があって、赤、青、黄、白、黒の五色でした。
青は、人間性の向上を意味していて、徳としては「仁」となります。
赤は、感謝のこころを表し、徳としては「礼」となります。
黄は、信頼・人とのつながりを守ることを意味し、徳としては「信」となります。
白は、義務や規律を守ることを意味し、徳としては「義」となります。
黒(紫)は、学業の向上を表していて、徳としては「智」となります。
こんなに深い意味があることは、ほとんどの方が知らないのではないかと思います。徳というのは、神仏のご加護、恵みのことです。
それぞれの色の短冊に願いを書く時に、その願いの種類によってより効果的な色があり、その色を選んで書くと願い事の上達が早いと言われているようです。
ここまでくると昔の宮廷行事の名残ですね。今では、カラフルで可愛い色紙の短冊に、それぞれが願いを書くようですが、やはり、お裁縫やお習字の上達が七夕祭りらしいですね。現代では幅広く、まさに色々なお稽古事の上達を願うのも良いかも知れませんね。
七夕祭りは、夏の夜空の壮大なロマンで暑さをしのぐ、昔ながらの日本の風物詩ですね。