おしゃべりHAIKUメールマガジン【2015/8/1号】

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【風鈴】

夏がくると思い浮かべる物に風鈴があります。暑い夏の陽を除けて、畳の和室へ入ると昼でも少し薄暗いような奥座敷があり、何処からともなく風鈴の音が聞こえて来ます。

風鈴は、懐かしい日本の風物詩です。

この頃は洋風なマンション住まいが多く、都会では珍しいくらいですが、今でも子供の頃のあの風景は、時代は移り変わっても忘れたくない懐かしい思い出です。

風鈴の音には、それぞれの良さがありますよね。硝子の風鈴、鉄の風鈴、陶磁器の風鈴、銅の風鈴、貝殻の風鈴など、形や素材もさまざまです。

江戸時代のころ、長崎からビイドロのような硝子の風鈴が江戸に伝わり流行ってきたのが江戸風鈴と呼ばれているガラス風鈴のようです。風鈴を連ねて町を回って歩く風鈴売りが登場したのも江戸時代の中ごろのようです。

江戸風鈴には老舗があり、今では一般的にはガラス風鈴と呼ばれているようです。

ガラスの音色は、涼しげで、軽やかです。江戸の軒下に粋に下げられていたに違いありません。

中国の風鐸(ふうたく)を竹林に下げ、風の向きや音の鳴り方で吉凶を占った占風鐸(せんふうたく)が風鈴のルーツといわれ、仏寺では東西南北に吊り下げたそうです。

日本に伝わると、魔除け、厄祓いなどとして使われるようになりました。小さな鐘のような形をした中に舌の下がっている鈴なので、日本では風鈴と呼ぶようになります。短冊などを下げるのが一般的です。

心地よい風が吹くと、涼しげな音で、涼を誘ってくれるのが風鈴です。やはりこの音色にその魅力があります。

ガラスの風鈴は、チリンチリンと短い高い音色がします。
金属製の風鈴は、チーンと長く低く響く音色。
貝殻の風鈴は、カランカランと軽やかな音色です。

貝殻の風鈴は、よく海辺の町に多いのですが、鐘の形をしたものと違いモビールのような形をしていますから風鈴と呼んではたしてどうか解りませんが、よくお土産などとしては風鈴ともいいます。土地柄や素材により様々な形ですが、夏らしさは、やはりガラスの風鈴が一番でしょうか。

金魚や富士山など、夏らしい絵柄が書かれて、ガラスの風鈴は今でも人々に愛され続けています。

冷房の効いたマンションに暮らしていても、やはり、そとの風を涼しげに誘い入れてくれる風鈴の風情は、忘れたくない日本の夏です。

※当メルマガは、メールにて配信される以前に先行公開致しました。日ごろホームペー ジをご覧下さいます方々への8月のご挨拶です。